精神分析について知りたい方に

精神分析の始まり

精神分析は19世紀の末にオーストリアのジークムント・フロイトという人によって創設された実践で、当初はヒステリーの治療のために考えられたものです。
最初はほとんど誰にも相手にされず、精神分析を行うのはフロイトただ一人という情況が長い間続いていましたが、彼の考えのすばらしさがまず外国から認められはじめ、少しずつ信頼を獲得していきました。
そして日本でも有名なユングなどが弟子となり、ついには欧米の各国で精神分析に対する関心が高まり、いまでは広範に普及がおよんでいる治療実践としての地位が確立されています。

薬物は使用しません

精神分析治療の方法は一つだけです。
自由連想法といって患者に自分の頭に浮かんできた考えをすべて言葉にするという方法です。
一見、大変に簡単なもののようですが、お試しになってみるとじつはなかなか大変な作業だと分かるでしょう。
実際、自由連想を誰かの前で語ろうとすると、まったく意味のないような考えとか、言うことが恥ずかしい、またはこんなことを言うと相手に悪い、というような考えは簡単に口にすることができず、すべて胸の中にしまっておこうという傾向が生まれるからです。
これは一つの自分自身に対する批判的な態度とも言えるもので、自由連想法はこのような批判をすべて無視して語ることが要求されます。
分析ではこれはひとつの抵抗とも言いますが、この抵抗に打ち勝って語るという、患者本人の作業がなくてはなりません。

もちろん分析家には、分析の場で語られることは決して外部に漏らさないという原則が課されます。
親とか、妻、夫にさえ秘密にされます。
このような完全に外部から遮断された状況でのみ分析が可能なのです。
この作業を分析家の前で進めていくと、患者の持っているさまざまな問題が解決するようになります。

精神的/身体的な症状に効果があります

では、精神分析は誰のためにあるのでしょうか、どのような症状に適用されるのでしょうか。
一言で言うと、精神的な悩みを持っておりそれをどうにか解消したいと望んでいる人たちのためです。
また、身体的な症状についても効果があります。
症状が身体的なものとしてあらわれている場合です。
ただし、具体的にどのような症状に対して有効かということについては、はっきりとした答えを出すことはできません。
たとえば慢性の頭痛とか、肩こりなども分析によってなくなることはよくあります。
しかしそうした効果は、身体の症状が心的な葛藤がもとになっているときにのみ有効なのです。
それが純粋に身体生理学的な理由から生じている場合にはあてはまりません。

こういった保留付きではありますが、それでも分析の効果は非常に広範囲に認められます、身体的な症状だけではなく、対人関係の問題、不眠、不安、過食、拒食、不妊、子供の学業上の問題などさまざまです。

対症療法ではなく、根本的な療法です

どのぐらいで効果が現れるのについてですが、人によってはすぐに症状がとれる場合もありますし、また長い間変化がみられない場合もあります。
これについては、はっきりとした答えを出すことはできません。
精神分析にやってくる人たちの抱えている問題は、それぞれが固有のものなので、一般的な返答を出すことができないのです。

もちろんすぐに症状が解消することもありますが、それで分析をやめるべきではありません。
というのも結局分析においては、かなり深いところまで作業を進めなければ大きな効果は期待できないからです。

分析は最終的に分析にやってくる人そのものの変化を目指します。
そしてひとりの人間が変化するということは大変な作業です。
しかし分析で獲得できたものは、他ではまず得られない貴重なものとしてその人の中に残るでしょう。

料金は、通われる頻度により変わりますが、1回5,000円〜10,000です。

精神分析を受けたい方は、メールでお申し込みください。