脳の発達を考えるのであれば

お子様の脳の発達を促したいのであれば、週に一度ピアノ教室に通うだけではダメです。

脳は、2歳半で最初の臨界期を迎えると言われておりますので、2歳半までは、全身を使った遊びを親子ですることです。

全身を使うことで刺激を受け、脳が発達するようです。

ボール遊びをすることで、目で物を追うことを学べます。

山なりのボールをキャッチできない子供は、ピアノの楽譜を目で追うことができないように思います。

人間の子供だけでなく、犬を訓練する時も、犬に目でボールを追わせることから始めます。

アイコンタクトと言われ、コミュニケーションの始めですが、自閉症の子供は、コミュニケーション能力に問題があることもあり、他者と目を合わせませんので、まずは、山なりのボールのキャッチが難しいですし、楽譜を追っていくことも最初は難しいのが特徴の一つです。

30年自閉症者にピアノを教えてきた経験から、山なりのボールがキャッチできるようになると、楽譜を追うこともできるようになるように思います。

自閉症の子供の脳の発達のために良いことは、ボール遊びや、折り紙など手を使う遊びが効果的のように思います。

ピアノは、手を使いますし、目もつかしますし、全身を使うので、脳を刺激して活性化させるので良いと言われるのではないかと思います。

実際、私が教えている自閉スペクトラム症の子供たちはWISCの検査結果の数値が上がっており、知能指数においては100に近い数値になっている生徒がほとんどです。

発達障害児者にピアノを教え始めて30年

発達障害は、治ることも改善することもないと言うのが、私が発達障害児者に30年ピアノを教えてきての結論です。

発達障害は、治ることも改善することも無いけど、ピアノは弾けるようになり、ピアノを楽しむことは可能です。

発達障害の人にピアノを30年教えてきて思うことは、一般の生徒であれば突破できない壁は今までのところですが無かったのですが、発達障害の生徒さんは、作曲家の心に想いを馳せて演奏する指導で壁にぶつかってしまい、乗り切ることができませんでした。

自閉症スペクトラム症の人は、目に見えないことやものを理解することが難しいのが原因ではないかと思います。

数学的に教えれば弾けるようになるようですが、感覚的なことで教えようとすると、理解不能に陥るように思います。

音楽は、感覚的なことも必要なので、いつもそこのところで指導に限界を感じてしまいます。

私は、バラの花を見ると美しいと感じますが、自閉スペクトタム症の子供の中には「気持ち悪い」とか、「何にも感じない」と答えた生徒もおりました。

ピアノは、テクニックだけで人を感動させるような演奏ができるわけではなく、音楽を愛す心と言いますか、感性も大事なのですが、自閉スペクトラム症の生徒に心を教えることが、私は一番難しいです。

機械的にピアノの弾き方を教えることはできるのですが、心のこもった演奏を教えることが、どうやって教えたら良いか悩み続けております。