自閉症児の頭の中。結城美帆子

心と言っても、脳です。

脳で考えて、脳で感じてるわけです。

ピアノの弾き方を教えることはできるのですが、感性を教えることはできないのです。

自閉症児の感性を育むにはどうしたら良いか?

自閉症児は、おそらく私がなんで悩んでいるのかわからないでしょうね。

彼らの演奏は機械的に聞こえます。

小学2年生自閉症男の子のレッスン。結城美帆子

来月に行われるピアノパラリンピック全国大会に参加します。

知的障害もあるので、一人でステージで演奏するのは難しいかなと思う生徒です。

今日は、一人で5回弾くことを目標にレッスンをしました。

一曲目は頑張れたのですが、二曲目は4回でギブアップのようでした。

少しづつですが、自分で考えて弾けるようになっております。

ピアノ指導の理念。結城美帆子

第一は、人間の尊厳です。

第二は、人類の持つ文化、音楽をもって人生のクオリティーと向上を図ること。

第三は、全ての人が幸せになって世界の平和に貢献することです。

けして、技術の上達だけではありません。

障害がある方のレッスンについて。結城美帆子

音楽は誰でも楽しめるものと考えていたので、音楽療法は変だと考えておりました。

音楽は、対等に誰でも楽しめるのです。

療法という言葉を使うということは、療法を行う人と受ける患者がいるということです。

音楽を楽しむのに上下関係は必要ないと考えておりました。

障害がある人にも健常者と同じくピアノを弾けるように教えるのが良いと考えておりました。

ピアノは努力が結果として表れる習い事なので、努力ができない人は難しいかもしれません。

でも、障害がある人は努力が難しいようです。

努力ができなくて辞めて行かれる方がけっこうおります。

親御さんも考え方が違う方もおり、悩んでおりました。

障害がある方への指導は、音楽療法に切り替えるつもりです。

諦めの心境です。

彼らに努力を求めるのは難しいようです。

自閉症児のピアノのレッスン。結城美帆子

ピアノパラリンピックに参加予定の小学3年生の男の子です。

ピアノパラリンピックで演奏する曲目を決めてからは、毎日1時間くらい練習をしているようです。

何か具体的な目標ができると、練習時間が増えるようです。

ピアノは、練習しないと上達できない楽器ですからね。

生徒が練習をしてくれると、指導者としては喜ばしい限りです。

自閉症児のピアノのレッスン。結城美帆子

ADHDと知的障害もある小学一年生の自閉症スペクトラムの診断をお受けになられている生徒さんです。

私のレッスンでは、最初はピアノのレッスンというよりも社会の中で生きていくために必要なスキルが身につくことができるようにしております。

まずは、私の話を聞くことができるようにします。

私の話を聞いていなくて勝手に弾きだした時は、「今、結城先生は〇〇ちゃんに何て言ったかな?」と聞きます。

次に、話を聞かなかったことを本人に自覚するように促し、話が聞けるように導きます。

社会の中で生きていくためには、ルールを守ることが必要です。

また、他者の話を聞くことも必要なスキルです。

自分で考えられるように導くことが必要です。

精神分析のおすすめ。結城美帆子

生きていくということは、大変なことです。

けして幸せなことだけではないと思います。

理不尽なこともあるでしょう。

絶望し自殺を考える人もいるかもしれません。

何に絶望しているのでしょうか?

なぜ、絶望しているのでしょうか?

他者に向けないで自分に向けてみませんか?

他者を変えることはできないです。

自分を変えることです。

自分を変えるということは、並大抵のことではありませんが、できますよ。

私は右利きですが、左手で箸を持ち毎日黒蒸し大豆を食べたり、左手で歯を磨いております。

また、左手で文字を書く練習もしております。

私は15年間ラカン派の精神分析家向井雅明氏に精神分析を受けましたが、精神分析の辛さを思えば人生何があっても生きられると思いました。

今まで人生で経験したことで、精神分析ほど辛くしんどいものはございませんでしたが、得るものも大きかったです。

ただ、自分で精神分析を経験して思うのですが、精神分析は、ある程度自己がしっかり保たれている人じゃないと無理かなとも思います。

統合失調症や人格障害など精神疾患を患っている人は無理のように思います。

自立して生活をできている人が、より自分の人生を生きるために精神分析を受けるには価値が有り良いと思います。

私は精神分析を応用して発達障害の子供へのピアノのレッスンをしており、主体を引き出すレッスンをしております。

精神分析家は、分析者の視界から消えますが、私が行っている精神分析的アプローチによるピアノのレッスンでは生徒の視界に私が入らないような位置でレッスンをしております。

自閉症スペクトラム小学一年生女の子のピアノのレッスン。結城美帆子

8月に行われる全国ピアノパラリンピックに参加を予定している生徒です。

初めての参加なので、一人で弾く独奏とお母様と連弾を予定しております。

新しい曲に入った時、口癖のように弾く前から「難しい」という子です。

私「難しいならピアノやめる?」

生徒「やめる」

私「じゃ、ピアノパラリンピックでお母さんと弾く曲も弾かないのね」

生徒「お母さんと弾く曲は弾く」

私「それはできないわ。新しい曲を練習しないのなら、パラリンピックでお母さんと一緒に弾けないよ。どうする?」

生徒「じゃ、やる」

私「〇〇ちゃんだったらできると思うよ。じゃ、がんばろうね」

という会話があり、頑張ることになりました。

できたことを褒めて育てると、新しいことに挑戦しなくなってしまうのです。

結果を褒めるのではなく、頑張ったこと、頑張っている過程を褒めなければダメなのです。