自分の死について。結城美帆子

私は、宗教なるものを信じていないので、輪廻転生も信じていないし、地獄も天国も信じていない。でも、宗教をよりどころにできる人がうらやましいと思います。悩み多き若い頃、禅道場に泊まり込んで考えていた時もありましたが、坊さんも所詮人間だということがわかったらバカバカしくなった。キリスト教も同じだった。イスラム教はわかりませんが。自分で願ってこの世に生まれてきたわけではない。親を選んで生まれてきたわけでもない。死に対して恐怖が全くなくなったわけではないが、母を看取ってからは、生きる事と死ぬ事が、どっちもどっちに思えてきた。でも、できることなら、なるべく苦しまないで死にたい。もし、みんなが死んだのに自分だけ生きているのも嫌だと思う。非常にわがままだと思うけど、自分の関係した人たちが、私に偉そうなことを言ってきた人たちがどのような死に方をするのかを見たいと思うのです。私に偉そうなことを言った人が死ぬたびに「所詮人間は皆同じではないか」と思うのです。ピアノを教えていただいた秋山先生もとても尊敬しておりましたが、特別教え方が上手かったとも思えなかったり、自分が成長したと言うことなのかも知れませんが、寂しさも感じるのです。