精神分析経験者の介護日記。結城美帆子

精神分析を経験すると経験する前と見方が変わるので、要介護5(全介助)の母親の介助が周りから見るほど大変に思う事はありません。精神分析は、全てを受け入れて生きて行けるようになるようですから。一時は、無力感に押しつぶさせそうになったこともがあり、努力することが無意味に思えた時期もありましたが、分析家のもとで分析の作業をしているうちに、いつの間にか解消されており、今は、また努力ができるようになりました。母を介護していて、生き方について学んでいることがたくさんあります。生きるって何なのか?自分は、どう生きたいのか?母を介護していて、見えてきたことがあるのです。全介助の母を介護することがなかったら、平凡に生きて死ぬのを待っていただけの人生だったかもしれませんが、母のおかげで、自分の本当にやりたいことが見えてきたのです。これが精神分析なのでしょうね。

転院してから始めてリハビリがありました。以前と同じ理学療法士さんでしたので安心しました。始めてリハビリのドクターにもお会いしました。「車椅子への移乗は、血圧が安定しないので難しいかな、虚血になってしまうと危ないからね。様子を見て考えましょう」と言われました。筑波大学附属病院に転院してから熱が下がり、嘔吐も無くなりました。リハビリの時も表情がありました。私は今、成長の時なのかもしれません。