精神分析について。結城美帆子

東京精神分析サークル主催のコロックでは、毎年ご立派な先生方の発表があり、20人以上の自閉症者のピアノのレッスンをしている私にはとてもためになっている。ただ、あのご立派な先生方はどれだけ実践をしているのであろうか?自閉症者と一対一で接するのは、容易な事ではない。ピアノのレッスンの場合は、自閉症者が気になるものをかたずけておく必要があるので、一般の生徒との間にかたずけなど準備をする時間が必要です。ピアノのレッスンに入る前のリトミックのレッスンや音楽療法でも、まず部屋の準備が必要です。精神分析の理論は大切だが、理論だけで良いのであろうか?私が見ている自閉症者は、物は壊すし、ピアノ弾いている時お漏らしはするし、毎回レッスンの途中でウンチをする自閉症児もいるし、準備と後片付けをする時間が必要なのです。一般の生徒の指導よりも自閉症者の指導は、はるかに大変ですが、知的障害もあり字を書いたり読んだり出来なくても教え方により音符が読めるようになり楽譜を見ながらピアノを弾けるようになるのです。指導は大変ですが、やりがいはあります。