第6回東京精神分析サークルコロックの感想。結城美帆子

今年は、新しい方の発表があり、年齢層も若くなり、自分の歳を感じました。率直な感想は、ラカン派の精神分析の発展を祈っている私としては、ただ論文を発表しあっているだけでは、精神分析を必要としている人には届かないと思います。向井雅明先生は「分析は、やりたい人だけがやればいい」と、言いますが、そもそも世の中には精神分析と言うものを知らない人がたくさんいるのです。よって、精神分析の効果も知らない人がたくさんいるのです。私が携わっている人達の中にも「精神分析を受けたらいいのにな」と、思う人達がたくさんおります。たとえば、医師・看護師・介護職の人・自閉症者の親・何らかの犯罪を犯して刑務所に入っている人・悩みを抱えている人・などなど精神分析を受けたらいいのになと思います。向井雅明先生の意見のようなものがなかったら、この人達は、何を目的としてコロックを開催しているだろうと疑問符がついてしまいました。ただ、論文の発表を聞いているだけなら時間が無駄なように思い、ピアノの練習もしたいので、午前中のを聞いて帰ってきてしまいました。勉強や研究って何のために誰のためにやっているのでしょう。ピアノの指導者も指導法の研究発表や勉強会を行っており参加しておりますが、発表者の持ち時間は精神分析サークルコロックと同じ一人30分で、発表の後質疑応答もあり同じような感じなのですが、ピアノの先生達は生徒をどうやったら伸ばせるか一生懸命ですが、精神分析は誰のために一生懸命やっているのでしょうか?目の前に患者(分析者)が見えるのは向井雅明氏だけであった。他の人達には「がんばって」と、言ってあげたくなりました。私が変わってしまったのかもしれませんね。私にとって今大事なのは現場です。現場で、どのようにしたら精神分析を広めることができるかなのです。