日本から精神分析を消さないために。結城美帆子

小此木啓吾氏が亡くなってからは、フロイト派にせよ、ラカン派にせよ、精神分析と言う言葉さえ死語になっているようにさえ思います。フロイト派の日本精神分析学会、ラカン派の東京精神分析サークル、それなりに活動はしているのでしょうが、今のままでは日本から精神分析家がいなくなる日もそう遠くはなさそうに思えます。なぜなのでしょうか?向井雅明先生などは、翻訳書や著書も結構出版していると思うのですが、ピーアールが不足しているように思う。みんな一生懸命やっているのでしょうけれど、井の中の蛙になっているような気がします。精神分析の目的はなんなのか?なぜ精神分析を受けるのか?私は、なぜ精神分析を受けたのか?私は、精神分析を受けるしか生きる道がなかったからです。精神分析を必要としている人はたくさんいると思うのに、精神分析を受ければ救われると思える人がたくさんいるのですが、精神分析の効果の伝え方がわからないのです。