延命治療について。結城美帆子

母が入院中に脳梗塞の再発を起こしカテーテル治療を受ける時に、病院長宛に「延命治療は希望しません」と言う紙にサインをしてお渡ししましたが、撤回致します。理由は、8月に6日間でしたが「生きたい」と言っていたからです。また、「医学の進歩で長く生きられるようになった」などと言っておりますが、そんなに医学が進歩したと言えるのでしょうか?人間の医学者の都合が良いように解釈して言っているだけではないでしょうか?どんな場合でも人間が人間の命の長さを決めてはいけないと思います。たとえ、介護を受ける時間が長くなったとしても、人間の命の長さを人間が決めてはならないと思います。延命治療をどうのこうの言うのは医療者のおごりでありエゴではないでしょうか?出生前にダウン症の子供かどうかわかる検査にしても、検査を受けようと思ったこと自体が命を選別したことになり、運良く産まれてきても一度親に選別を受けた子供は、母親から「無償の愛」を受けることができないのです。「愛」が欠落した状態で生きて行くのです。もしも、自分が産まれる前に、出生前にダウン症かどうかの検査を受けた後に産まれてきたとしたらどう思いますか?私だったら、そのようなことをした親を憎むと思います。医学は障害者を抹殺することにもなりかねません。アウシュビッツのガス室に最初に送り込まれたのは障害者です。そして、ガス室に送り込んだのは医師です。太平洋戦争中に敵国の人間を人体実験をしたのも医師です。医師には、たえず自分を律していただくことを願います。患者は、たった一つしかない命を預けているのですから。