尊厳ある死に方とは。結城美帆子

私の祖父母は母方父方4人全員が自宅で最後を迎えました。自宅で最後を迎えた事が本人にとって家族にとってよかったかどうかはわかりません。特に、同居していた母方の祖母の場合は大変でしたから。祖母は、3度脳梗塞を起こして脳梗塞がもとで認知症になりました。認知症の症状は凄まじいです。突然の発症でした。私が朝気がついた時には、もうすでに別人のようでした。1日で家の中のタンスが倒され、障子が壊されました。すごかったです。ちょっと目を離した時に、雪が降っていても裸で外に行ってしまったり、バケツに水を汲んできたかと思うと畳の部屋に水をまいてしまったり、口の中に入らないほど食べ物を口の中に入れてしまったり、本当に大変でした。嫁に行った叔母達は、時々来ては「シーツが汚れている」とか、医師の指示で入眠剤を飲ませると「こんなもの飲ませて」とか、文句の言い放題で、これもまた大変でした。私は、障がい者施設や老人ホームでも死んでいく人を見てきましたが、そんなによくない死に方とも思いませんでした。どんな死をするかよりも、どんな生き方をするかが大切だと思います。死んでいくのに良いも悪いもないように思います。立派なお墓を購入しても自分で自分をお墓に入れる事は不可能なので本当に自分で購入したお墓に入れるかどうかなんてわからないのです。どのような死に方が良いのか色々考えたこともありましたが、ボケてまわりに迷惑をかけて死ぬよりはガンで死んだ方がいいかな、と思った時もありましたが、人間ですから100%死を受け入れられるという事はないと思うので、どんな死に方でもいいかなと、今は思います。死ぬ時まで、一生懸命生きる事が出来たら幸せに思います。中には、自殺者のように、一生懸命生きる事が出来なくなる人もおりますから。