介護日記「もし、国民皆保険が無くなったら」結城美帆子

もしも、国民皆保険が無くなったら100%自分で支払うことになります。動物病院には、人間のように国民皆保険などと言うものはございませんから飼い主が100%支払います。国民皆保険が無いと言うことは、初診料から再診料、検査料などすべてにおいて自由ですから料金一つ見てもピンキリです。私が警察犬の委託をしていた時にお世話になっていた東京の赤坂にある「赤坂動物病院」は、365日24時間救急時も対応してくれ、夜間は当直の獣医師がおりますので、安心して入院治療も受けられますが、料金もそれ相応の金額です。この辺の動物病院で夜間当直の獣医師がいるところはありません。自宅で開業している動物病院でも一人の獣医師が夜間付きっきりで見ていることなど不可能ですし、多くの動物病院は朝出勤した時には死んでいたと言うことのようです。飼い主は自分に都合が良いように思いますから「夜間は時々見ているのだろう」と思うと思いますが、そんなことはまずありません。なぜなら、慈善事業ではないからです。それ相応にお支払いするものをお支払いしないと見たいただけないのです。ちなみに、赤坂動物病院でチワワが避妊手術を受けると今から20年前で30万円以上かかりましたが、納得できる金額でした。一般的な動物病院の避妊手術の料金は、3万位のところが多いです。赤坂動物病院は、点滴セットも人間と同じものですし、当直の獣医師もおりますし、酸素の入院部屋もありますし、人間の病院で言うHCU病棟やICU病棟と同じなのです。赤坂動物病院でお世話になって死ぬのなら諦めもつくと思っておりました。実際、赤坂動物病院でお見送りをした愛犬もおりますが、ペットロスにおちいることもありませんでした。つくばの動物病院で愛犬をお見送りした時は、ペットロスから立ち直るのに結構時間を要しましたが。獣医師の力量で動物だけでなく飼い主も救われます。だから、国民皆保険が無くなったらえらいことになると思います。