介護日記。結城美帆子

一生懸命に働いて年金を納めてきたのに、最期はろくな治療も受けられず老人ホームに追いやられるか自宅に帰され死ぬのを待つ、おかしいと思いませんか?特別老人ホームや医療ケアが必要な人が入院する療養病院でさえ一月15万円位かかります。国民年金を満額いただいても払いきれません。その他に固定資産税も支払わなければなりませんので、もし母に娘の私がいなかった場合はどうなるのか役所に聞きましたら、まず土地や家など資産を売却して、それでも足りない場合は生活保護の申請をするのだそうです。「生きている」から「国民の税金で生かしてやっている、国民の税金で生かしていただいている」になるのです。また、障がいがあって生まれてきた人は、年金を納めなくても障害年金がいただけますが、どこかの事業所には入れると思いますが、事業所の職員は仕事として「支援」と言う仕事をしているだけなので、職員の勤務時間外に誰にも看取られずに死ぬ人もおります。私が以前勤めておりました障害者施設でも、3時の巡回のときは息がありましたが、6時の巡回のときは息をしておりませんでした、と言う報告がありました。私は、このようなことが人間として耐えられなくなり、逆流性食道炎を発症し、施設を辞めさせていただきました。30年前のことですが、今でも同じです。職員は一人の人に付きっきりでいるわけには参りませんから、当たり前といえば当たり前のことなのですが、私はできませんでした。入所している人たちが家族となり、喜びも苦しみも共に分かち合い、最期の時が来ればみんなでお別れをするようなホームが欲しいな。みんなに看取られてこの世を立ち去ります。そして、みんなでお別れの会をします。ホームでは、入居者が主体で生活をします。ホームで生活をしている人たちが雇い主になってヘルパーさんや看護師さんを雇います。こんなホームがあったら素敵だと思いませんか?愛のホームを作りたい。どこかで誰かが儲けようと思わず奉仕の精神を貫ける人が一人でもいれば出来ると思う。土地と建物を無償で提供してくれる太っ腹な人がいれば、可能なことだと思います。何かの事業を始めるとき、上物と人件費に一番お金がかかるのです。