介護日記。結城美帆子

介護をしている家族には報酬などありませんから、どんなに頑張っても報われることはありませんし達成感もありません。介護度が上がれば介護の事業所は報酬が増えますが、介護をしている家族は重労働になるだけです。介護をしている家族にとって、介護が終わる時は死ぬ時であり、介護の終わりは敗北でしかない。私が寝たきり状態で要介護5の母の介護をしているのは、娘としてではなく人間としてひとりの人間を少しでも幸せに「この世に生まれてきて良かった」と思って帰天できるようにと思うからです。介護をしている家族にも何か報酬のようなものがあれば、もっと親を施設に追いやることなく介護するのではないでしょうか?たとえば、親の介護をしている人は住民税を軽減してくれるとか、介護度に応じて特別手当を支給するとか、そしたら、もっと親の介護をするようになるのではないでしょうか?サービスを提供すれば良いと言うものではないと思います。報酬は大事です。報酬や達成感があるから頑張れると思うけど、介護は報酬も達成感もないのです。あるのは慈悲の心だけです。